第二種電気工事士の資格を持っているだけでは電気の引き込み申請をすることができません。電気工事店の登録をしていないと引き込み申請をすることができません。ただ例外で電気工事店の登録をしていなくても電気工事士が自分の家に電気を引き込むことは可能だそうです。試しにやってみました。
電気を引き込むまでの流れ
昔は紙の申請書で申し込みをしていましたが、現在はインターネットからの申し込みしか受け付けていないようです。なのでパソコンがないと申請ができません。
引込申請は東京電力の子会社に申し込みします。申請する子会社は2つあってそれぞれ下記の役割で分かれています。
東京電力エナジーパートナー
電気の小売をする部門。こちらで契約情報を入力する。引き込み工事をする住所、電気の種類(動力、単相3線式)など
東京電力パワーグリッド
電気の送配電事業をする部門。こちらで設備情報を入力する。(電信柱の番号、電柱から受電点までの距離など)
電気工事店番号を持っていない状態からの引込申請の流れ
1パワーグリッドから電気工事店番号を取得する。
2パワーグリッドのWeb申込システムにログインするためのIDを取得する
3エナジーパートナーのでんき工事コーナーにログインするためのIDを取得する
4エナジーパートナーで契約情報を登録する
5パワーグリッドで工事現場の詳細情報を登録する
6メーター盤、分電盤などを設置して受電できるようにする
7受電可能になったら連絡して電気を接続してもらう。
8電気が使えるようになる
1~8が引き込みまでのざっくりとした流れだけど実際に申請してみると細かいところがわからなくて何度もつまずいた。そのつどオペレーターに連絡して解決していったのでかなり根気のいる作業だった。
この章ではざっくりとした流れを書いたが次の章からはより詳細なやり方を記載する。
工事店番号を取得する
東京電力パワーグリッドに電話する。(管轄の営業所に電話)「電気工事店ではないが第二種電気工事士の資格を持っていて自分の家に電気を引き込みたいので工事店番号を発行してほしい」と言う。
東京電力パワーグリッドのHPから工事店登録届出書のPDFをダウンロードして必要情報を記入するように言われる。このとき備考欄に自分の家を自分でやりたいので個人登録をお願いします。と記載するように言われる。
工事店登録届出書と第二種電気工事士免状の写真データを指定のメールアドレスまで送るように言われる。
後日メールにて工事店番号をもらえる。
パワーグリッドのユーザーIDを取得する
パワーグリッドのHPのWeb申込システムのはじめてご利用になる方をクリックすると申込みページに飛ぶ
『Web申込システムユーザー情報登録票』をダウンロードして必要情報を記載する。そして指定されたメールアドレスまで送信する。
不備がなければユーザーIDと仮パスワードが発行されるのでパスワードを正式登録する。
※上記の流れがよくわからなかったらチャットでオペレーターに質問することができる。
[受付時間] 平日9:00~17:00(12:00~13:00を除く)
エナジーパートナーのユーザーIDを取得する
エナジーパートナーのHPにでんき工事コーナーという項目があって、そこにログインして入力するのだが、ログインするためにはユーザーIDを取得しなければいけない。
※でんき工事コーナーのユーザーIDはパワーグリッドで取得したものとは違う。
でんき工事コーナー ~低圧工事のお申込み~の真ん中あたりにでんき工事コーナーのご利用にあたって(事前申請)という項目がある。ここから電気工事インターネット申込システム利用申請書をダウンロードして必要情報を記載してメール送信する。メールアドレスはでんき工事コーナーのご利用にあたって(事前申請)のなかの赤文字のメールのところをクリックすると出てくる。
でんき工事コーナーにログインするためのユーザーIDと仮パスワードが送られてくる。パスワードを正式の設定する。
ユーザーIDを取得できたのででんき工事コーナーにログインできるようになる。
でんき工事コーナーの操作方法や申込方法に関する問い合わせへ電話をかけてオペレーターに聞きながら操作、入力していく。
でんき工事コーナーの入力項目にパワーグリッドで取得したユーザーIDとパスワードを入力する項目がある。
でんき工事コーナーにて申し込みが完了すると受付完了メールがくる。
エナジーパートナーに契約情報を入力
でんき工事コーナーにログインして契約情報を入力する。入力フォームが理解できなかったのでオペレーターに電話しながら入力した。
パワーグリッドで設備情報を入力
東京電力パワーグリッドWeb申込システムへ設備情報の登録をする(申し込み先はメールにURLが記載されている)
パワーグリッドのユーザーIDでログインして必要情報を入力する。
入力方法がわからなかったのでチャットで入力方法を訪ねたが電話アナウンスにまわされる。電話で指示を受けながら操作する。
電柱番号の記載項目があるので事前に電柱番号を調べておく。電柱には東京電力とNTTの電柱番号が表示されているので間違えてNTTを記載しないようにする。
メーター盤などの取り付け、受電点の工事

受電点
メーター盤
動力盤(主開閉器、モーターブレーカー、進相コンデンサ、)
エアーコンプレッサー
D種接地
上記の工事をする。工事が完了したらパワーグリッドWeb申込システムから落成連絡をする。
引き込み工事完了
特に不備がなければ東京電力の委託業者が引込工事をしてくれる。引込工事が完了したら無事に電気が使えるようになる。
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