愛犬いなりが死んだ

日常

ユーチューブチャンネルの方ではもう報告していますが、2024年11月20日に我が家で飼っているゴールデンレトリバーのいなりが亡くなりました。死因は血管肉腫という癌で、全身に転移して手術もできない状態でした。

死ぬ直前に妻が撮影した写真です。いなりが微笑んでいたのでなんとなく撮影したそうですが、この写真を撮影した40分後に息を引き取りました。(漏斗のようなものは酸素マスクです)

近い内にいなりが亡くなることはわかっていたので死んだあとの行動はスムーズでした。体を拭いて、保冷剤をお腹と頭に置いて、あらかじめ調べておいた葬儀屋に電話をして火葬の手配をしてもらいました。

妻「ワンちゃんがなくなったのでお願いしたいのですが。一番早くていつ頃できますでしょうか?」

葬儀屋「明日大丈夫です。10時頃にお迎えに上がります。」

冬とはいえ遺体の腐敗が心配だったのですぐに火葬をしてもらえると聞いて安心しました。火葬場まで送迎サービスもしてくれるそうで、精神的に不安定な状態で車を運転しなくていいのはとてもありがたかったです。

翌日、特大サイズの棺桶を持って葬儀屋の人が小屋に来ました。箱を斜めにしないと玄関を通過できそうになかったので外に置いて、葬儀屋の人と遺体を部屋から運び出して棺桶に収めました。

妻「すみません、うちは特殊な暮らしをしているものでお手数をおかけします」

用意が整っのたで出発します。妻と僕は後部座席に乗って葬儀屋の人の運転で火葬場まで向かいます。道中葬儀屋の人が色々話しかけてくれました。

葬儀屋「いなりちゃんは何歳だったんですか?」

葬儀屋「私も大型犬を飼っていたことがあってハスキーだったんですけど・・・」

葬儀屋「この仕事をやる前はドコモショップの営業をしてまして・・・」

無言でいると湿っぽい気分になるのでこういう会話があるとありがたいですね。人間の葬儀の時も思ったけど、葬儀屋の人はこういう気遣に長けている人が多いような気がしますね。生き死にに関わる仕事の人は心の機微がわかっていないとできない仕事だなと感じました。

火葬場に到着して棺桶の中に花束やおやつを入れました。六文銭の紙を前足に挟んであげて、いよいよお別れの準備ができました。

僕「いなり、今まで本当にありがとう。お前が来てくれたおかげでとても楽しい日々が送れたよ。さようなら

葬儀屋「それではこれからお別れになります。後ろを振り向いてください」

僕(後ろ?)

後ろを振り向くとミニチュアの刀が置いてありました。

葬儀屋「この刀は護身刀と言って死後の旅路のお守りとしての役割があります。5500円しますがいかがなさいますか?」

妻「(号泣しながら)はい、おねがいします。」

しんみりとした空気の中いきなり刀のセールスが始まりました。まあ葬儀屋も通常パックの料金だけだと苦しいところがあるのでオプションで稼がないと大変なんでしょう。

葬儀屋「それでは護身刀をいなりちゃんに持たせてあげてください。」

妻「これあるからね、迷わず行けるよ(号泣)」

いなりにお別れを告げたあと外に出ました。雨が降るっていたので、傘を指してみんなで整列しました。

葬儀屋「3回鐘がなったあと火葬が始まります。煙突から煙が出ますので拝んであげてください」

カーン、カーン、カーン。と3回鐘がなったあと煙突からもくもくと黒煙が出てきました。妻と僕、葬儀屋さんの3人で煙に合唱しました。

葬儀屋「いなりちゃん、大きいから煙がたくさん出てますね。」

ぼく「そうですね(タイヤでも燃やしているかのような黒煙だ。通報されないのかな・・・)」

妻「う…うっ…うぅ…(号泣)」

そして骨になったいなりは我が家に帰ってきました。仏壇を作って毎朝お線香をあげて弔っています。いなり、12年間お疲れ様でした。やすらかに眠ってください。

コメント

  1. この度は御愁傷様で御座いました。

    私も犬を飼っておりました。とても大切な家族の一員でした。
    記事を拝読し、YouTubeも拝見して、我が家の愛犬を看取ったあの日を思い出し、
    涙が込み上げました。

    いなりさんの御冥福を心より御祈り申し上げます。

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