真空管式太陽熱温水器、どのメーカーを選べばいいのか?

太陽熱温水器

この記事のタイトルを見た瞬間、「日本エコルの温水器を買いなさいという宣伝でしょう」と、察しのいい人は気づいたかもしれません。

まあ、そのとおりで結論から言うと日本エコルの温水器がおすすめなのですが、提供を受けている僕がただおすすめしても誰も信用してくれないと思うので、日本エコルの製品が素晴らしいと思った理由を述べます。

温水器本体の品質

日本の真空管温水器はほぼ中国から輸入されたものでどこの製品も似たり寄ったり。自分は中華通販サイトで個人輸入して10万円しないで導入した。というコメントをユーチューブで見ました。

どこの製品も似たり寄ったりというワードが気になって夜も眠れないくらいモヤモヤしてしまい、ついに日本エコル社長に電話してしまいました。突然の電話にもかかわらず日本エコル製と他者製では何が違うのか丁寧に解説してくれました。

①架台が頑丈

まずは架台が他社と比べて頑丈だと解説してくれました。

他社製の架台

他社製の架台は大体↑のような感じです。

日本エコルの架台

日本エコルの架台はハの字になっていてグラつきに強い構造になっています。社長いわくハの字形状の架台は日本エコルだけだと思うと言っていました。確かにgoogle画像検索で見てもハの字架台の温水器はエコル製以外出てきません。

②架台の塗装は沿岸部仕様

塗装にもこだわっているそうで、海岸地域で使われる塩害に強い塗装を施しているそうです。

日本エコル塗装

大体どのメーカーもガルバリウム鋼板製の架台を使っているけど、塗装まではどんな物を使っているか書かれていません。長く運用するに当たって耐久性のある塗装を選ぶのは重要だと思います。

③高品質な真空管

日本の太陽熱温水器メーカーはほぼ中国から真空管を輸入しているそうですが、真空管の品質はピンきりで粗悪な真空管は数年で真空が抜けて使い物にならなくなる事もあるそうです。真空管工場だけで4000社ほどあるそうで、その中から品質の良い真空管を日本エコルは採用しているそうです。

4000社の中から探すのは大変だったのではないですか?と質問したら「事業をスタートするまで本当に大変だったと」感慨深い声で話していました。

日本エコル真空管

日本エコルの真空管は信頼できる工場に作らせているそうで、JAPAN ECOLのロゴがついています。製造ラインロット番号入りで製造年月日も分かるそうで品質管理もバッチリですね。

➃分厚いステンレスタンク

タンクはスペック表を見る限り大体のメーカーがステンレス(SUS304)を使っているのですが、日本エコル製のタンクはステンレスの厚みが他者と比較して分厚いそうです。

【古民家リノベ】冬でもお湯が沸く!真空管太陽熱温水器の設置をDIYで[設置編]

エコル社長「ecoバカクリエイションさんの動画で屋根からタンクを落としていたけど全然問題なかったでしょ。うちのタンクは耐久性があるからね。」

ecoバカクリエイションというチャンネルで日本エコルの温水器をDIY設置する動画があるのですが、タンクを屋根に上げる際に何回も落下させていました。社長いわく分厚いステンレスを使っているのでちょっとやそっとの衝撃では壊れることはないとのことでした。

⑤高品質なタンクの保温材

保温材も高品質な物を使っているそうです。ただこれに関しては他社製の温水器を同じ場所に設置して同じ条件で検証しないと性能がわからないのでなんとも言えませんね。

具体的な使用感は今の時期(10月下旬)だと80度近いお湯を翌朝65度くらいまで保温していました。

個人的に疑問に思ったこと

今回の記事を執筆するにあたっていろんなメーカーのスペック表を見て回ったのですが、ふと疑問に思った所が何点かありました。

疑問①タンクの素材が塗装鋼板

T社の温水器のスペック表をみているとタンクの素材が塗装鋼板となっていました。他のメーカーは大体ステンレス(SUS304)なのですがなぜかT社だけは塗装鋼板を使用しています。

ステンレスなら耐久性があるのでノーメンテで問題ないのですが塗装鋼板だと定期的に塗装をしないと錆びるのではないかという疑問が湧いてきました。実際はどうなのかはわかりませんけどね。

疑問②F社のSUS316Lのタンク

F社のページ抜粋

F社の製品はSUS316Lのタンクを使用していて、他社のタンクよりも耐久、耐蝕性があると謳っています。

しかしスペック表をみると高耐久のSUS316Lは貯湯タンクに使用されていて、タンク外筒は通常素材のSUS304が使用されていると記載されています。

貯湯タンクは外気に触れないからSUS304でも問題ない気がするのですが・・・

塩害対策の説明文にはSUS316を使用しているため塩害によってタンクが破損する可能性はございません。と記載されているのですがそもそも貯湯タンクには真水しか入れないはずなのになぜ塩害で破損するようなことが書かれているのか謎です。

仮にタンク外筒素材にSUS316Lが使用されているなら塩害に強い理由がわかるのですが、内部タンクで塩害に強いという理由がイマイチよくわかりません。

もし詳しい方がいらっしゃいましたらコメント欄で教えて下さい。

コメント

  1. 海水を沸かすユーザーがいるからではないでしょうか?
    熱海ってやつですね

  2. 吉田様、この件で(合っているかどうかわかりませんが)気になる情報を見つけたので展開させて頂きます。
    応力腐食割れというもので、オーステナイト系ステンレスで起きやすいものの様です。詳細はURLをサイトの所に入れましたのでご確認ください。
    SUS304よりも、SUS316Lの方が生じにくいようです。

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